駅の柱にある広告ディスプレイ、店頭前にあるメニューなどを表示しているディスプレイ。
最近になって、よく目にするようになりました。あれらは「デジタルサイネージ」というサービスです。
「デジタルサイネージ」という言い回しだけではなく、「サイネージ」や「電子看板」という呼び方もされています。最近になって普及してきた「デジタルサイネージ」も具体的な仕組みなどはわかっていない方も多いのではないでしょうか?
今回は次世代の最新媒体「デジタルサイネージ」の仕組みやメリットをご紹介し、あなたのビジネスにも取り入れられるよう、利用シーンや導入事例も合わせてご紹介します。
表示と通信にデジタル技術を活用して平面ディスプレイやプロジェクタなどによって映像や文字を表示する情報・広告媒体である。(引用元:wikipedia)
これまで紙媒体だったポスターやチラシなどを、画像や動画などのデジタルコンテンツとしてディスプレイに表示させることで、ユーザーへの訴求力を高めるためのより効果的な情報発信メディアです。
「デジタルサイネージ」はディスプレイの性能によって、お店の玄関やレジ前、お店の壁面といった屋内、あるいは、店頭・外壁といった屋外のどちらにも対応でき、あらゆる場所で"デジタル的に"情報発信ができます。
電車やバス、タクシーなどの公共交通機関、駅や空港、あるいは、ショッピングモールや百貨店といった大型施設から飲食店やアパレルショップなどの小型店舗にも導入されています。大学やホテル、病院、介護施設などにも導入されるケースが増え、業界問わず急速に広がりを見せています。
ディスプレイの低価格化や5Gなどのネット回線の進化・ネットワークの普及という現代の状況も追い風となって、今注目を集めている新しい情報発信メディアなのです。
「デジタルサイネージ」には、主に2種類、スタンドアロン型と、ネットワーク型が存在し、
それぞれの特徴と、どのような人にはどちらがおすすめなのかをご紹介します。
"スタンドアロン"という名前の通り、「デジタルサイネージ」のディスプレイに内蔵されているメディアプレーヤーを用いて、単独でコンテンツを配信するものです。USBメモリやSDカードに表示したいコンテンツを入れておき、そのUSBメモリやSDカードをディスプレイに挿入するだけで、メモリ内のデータを読み込み、ディスプレイに表示する仕組みです。
「スタンドアロン型」は、そのディスプレイ単独で表示することが可能なので、表示の安定性は非常に高いのが魅力です。他にもネットワーク型に比べて、以下のようなメリットがあります。
スタンドアロン型は、ネットワークに接続しないことがメリットになる点もある一方で、デジタルサイネージでの運用面を考えると大きなデメリットになるケースもあります。ネットワーク型に比べて、デメリットは以下のようなものが挙げられます。
スタンドアロン型であるが故に、コンテンツを更新したい場合は、挿入されているUSBメモリやSDカードを一度取り出し、PC等に接続してメモリ内のデータを書き換えてから、再度デジタルサイネージのディスプレイに挿入し直すという手間が発生します。
全国に店舗を構えるようなお店では、各地からUSBメモリやSDカードを一度本部に集めてきて、1つ1つメモリないのデータを書き換え、再度郵送することが必要になります。デジタルサイネージの運用面において、「コンテンツの更新」・「サイネージの一括管理」・「リアルタイムでの情報更新」がスタンドアロン型では難しいということが大きなデメリットでしょう。
ネットワーク型とは、Wi-Fiや有線LANなどのネットワーク通信によって、サーバーにアップされているコンテンツをディスプレイに表示する仕組みです。クラウドサーバーを用いて、クラウド環境でコンテンツ表示を行うものを「クラウド型」、お客様独自の専用サーバーを立ち上げ、サイネージシステムを組み込む「オンプレミス型」が存在します。
2010年前後はクラウド環境も普及していなかったため、「オンプレミス型」が主流でした。しかし、専用サーバーを立ち上げるたびに、サイネージシステムの開発が必要になるため、導入コストが高くなってしまうことがしばしばありました。
2020年前後では、クラウド環境が安定してきたこともあり、「クラウド型」が注目を集めています。「オンプレミス型」は導入にあたってコスト面や専用サーバーを立ち上げる点で多少のハードルがありますが、「クラウド型」であれば、専用サーバーを設置する手間もなく、手軽に始められ、コスト面も軽減できます。
ネットワーク型のデジタルサイネージは、ネット環境につながっているため、運用面でより効果を発揮します。コンテンツ更新、遠隔操作、一括管理などデジタルサイネージ本来の良さを引き出すことができるのがネットワーク型です。スタンドアロン型と比べて、ネットワーク型のメリットは以下の通りです。
ネットワークを用いることで、紙のポスターではできなかった遠隔でのコンテンツ更新や、複数のサイネージの一括管理ができます。スタンドアロン型よりは導入費用が高くなる傾向があるものの、各店舗の紙のポスターを張り替えるコストや、スタンドアロン型のUSBメモリやSDカードを一度収集して再郵送する手間を考慮すると、総合的には運用コストが安くなることもあります。
一方で、ネットワーク方のデメリットは以下が挙げられます。
ネットワーク型は、Wi-Fiや有線LANといったネット環境が必要であるため、導入する場所によってはそもそも導入できないというケースが存在します。また、外部的な要因でネット環境が不安定になることで、コンテンツ配信に影響が出てきてしまいます。
導入費用については、オリジナルのコンテンツ配信システムをフルスクラッチで構築する・特殊な専用サーバー上で構築するというようなことがあると、初期費用はとても大きくなってしまします。ただし、クラウド型デジタルサイネージのパッケージ化されたものであれば、比較的安く導入することも可能です。
従来の紙のポスターやチラシをやめて、「デジタルサイネージ」を導入するメリットは何でしょうか? ここではわかりやすくそのメリットをご紹介します。
ポスターなどの紙媒体は、一定の面積に1枚のポスターしか貼ることができません。1枚だけでなく2枚、3枚と掲示したいポスターが増えるたびに、面積を広げる必要があります。しかし、デジタルサイネージであればスライドショー式に表示することが可能なため、ディスプレイ1枚分の面積でたくさんの内容を掲載することが可能です。
静止画というのはその景色に馴染んでしまい、いずれは気にも留めなくなってしまいます。スライドショー等で少しでも動きがあることで、人はそこに注意を向け、見てもらえる確率が上がるでしょう。掲示物において、「動きがある」ということは非常に重要なのです。
デジタルコンテンツにおける、紙媒体との大きな違いは、動画を表示できるということです。
これまでのポスターなどの紙媒体は静止画しか表現できなかったのに対し、動画を表示することができるデジタルサイネージは、よりインパクトのある表現が可能です。動きや音で注意を向けることができ、紙のポスターよりも効果的に訴求することができます。
店頭に商品のプロモーションムービーや、飲食店のライブキッチンの様子を表示することで、お店に入る前からどんなお店なのかを想像しやすくなり、不安感を取り除くことができます。結果として、集客率の向上・来店数の増加に寄与できるでしょう。
デジタルサイネージ市場は、2020年で516億円、2024年にはほぼ倍の1,022億円にまで拡大する見通しです。
「デジタルサイネージ」について、特徴や仕組み、導入のメリットをお伝えしました。紙媒体が変わる新しい情報発信メディアとして注目を集めている「デジタルサイネージ」。ディスプレイやコンテンツ配信の管理システム、表示するコンテンツの作成など、PANELIZE(パネライズ)なら全て1セットでご提供することができ、初期費用なしで月額2,980円からデジタルサイネージを運用できる、これまでにないデジタルサイネージのサブスクリプションサービスです。
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